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佐藤 由有子

初見力をつける No.1

更新日:2019年10月29日

英国王立音楽検定(ABRSM)の4科目の中には『初見』課題があり、私はより高い初見力をつけるための指導法を思案しています。

ただ音やリズムを間違えないように演奏することや、検定での高得点を得ることを目的にするのではなく、将来に繋がるものにしたいのです。

ドリルを多くこなす、レパートリーを増やすことも経験値を上げる意味では有益な方法ですが、もっと音楽的な指導法はないものか・・、初見演奏が得意な人は、何が違うのだろう、と考えているうちに気づいたことがあります。


それは、正しい音読みに加えて、いかに理論的な知識、ハーモニーの感覚、その曲の特徴を瞬時につかむ力、結局は総合的な音楽力がバランスよく身についているかどうか、ということ。


ずいぶん前に、教室の発表会プログラムを、すべてアンサンブルにしたことがありました。

連弾、6手連弾、2台ピアノ、2台ピアノで8手連弾、プロの演奏者(フルート、クラリネット、ヴァイオリン)のピアノ伴奏など・・。

思い起こせば、当時の生徒たちの初見力は確かに高かった。相手の楽譜も読みながら一緒に演奏することで能力が上がったのですね。仲もよかった。

最近の生徒は習い事の種類が増えたようで、レッスン日以外に誰かと時間を合わせてアンサンブルすることは難しい、と私の気持ちも離れてしまっていました。

私自身、初心者の生徒の技術に合わせた伴奏譜を出版していたのに、そんなことも忘れていました。もう一度、その頃の気持ちに戻ってみよう、そのような思いが湧き上がりました。


誰かとアンサンブルする楽しさは格別です。

一緒に音楽を磨くことは楽しいこと。相手のために責任を持って練習することも学べます。


生徒たちの楽しそうな横顔をイメージしして、より良い取組み方を考えることにしましょう。

#初見力#音楽基礎力#ソルフェージュ力#音楽教育





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